2019年 中国高速鉄道3,927kmの旅 6日目 ~vol.3 黄鶴楼公園を散策(後編)~
見どころの多い黄鶴楼公園
西区(続き)
一つ前の記事では、黄鶴楼に登ったところまでを書きました。
この記事では、黄鶴楼から降りて出てきたところからになります。
13:00頃、西側から黄鶴楼を撮った写真です。
最上階(西側)には「黄鶴楼」の額が、一階(西側)には「氣呑雲夢(气吞云梦)」の額が飾られていました。
さらに西へ進みます。
次に見えてきたのは、三楚一楼 の牌坊です。
三楚(東楚、西楚、南楚)で一番の楼閣と言われたことを表しています。
「江山入画」と書かれていました。
こちらは 胜像宝塔 です。
白さ故に白塔、あるいは元代白塔とも呼ばれるそうですが、汚れが目立っていたのが残念でした。
この像は元々1343年に造られ、1955年の武漢長江大橋建設時に蛇山西部の京広線の線路の側に移り、1984年に現在の場所に移ったそうです。
高さ9.36m、座の直径5.68mの歴史ある像です。
西門までやってきたので、折り返します。
先ほどの 三楚一楼 の牌坊の奥に黄鶴楼が見えるアングルで撮りました。
”黄鹤归来”铜雕 です。
亀、蛇、鶴の三つの吉祥(←めでたいの意)動物からできている像です。
何となくですが、縁起が良さそうです。
拡大写真です。
他の方の旅行記で「亀の上に二羽の鶴が乗っている」と書かれていたのを複数見ましたが、蛇もいるので気付いてあげてほしいです。
瞰川亭(南亭)です。
長江(川)を俯瞰する(瞰)という意味で名付けられたようです。
揽虹亭(北亭)です。
虹(虹)を抱える(揽)という意味なのでしょうか?
黄鶴楼の側を通って東へ進み、千禧钟( 千年吉祥钟 )まで戻ってきました。
ここからは真っすぐ東へ伸びる道を歩きます。
北区
13:20、白云阁 までやってきました。
黄鶴楼から東へ274mの場所にあります。
かつて南楼の別称で呼ばれ、その起源は4世紀の東晋の時代まで遡ります。
崔顥の「黄鶴楼」の「黄鹤一去不复返,白云千载空悠悠」の詩句や、毛沢東の「白云黄鹤之乡」の有名な句など、著名な人の詩句に「白云」が含まれることが多々あります。
中に入ってみます。
二階へ上がり、西方向に撮った写真です。
黄鶴楼と長江、またそれに架かる武漢長江大橋が一つに収まった素晴らしい景色です。
ただ、何となく切ない気持ちになる景色でもあり、唐代の偉大な詩人が書いた詩の意味を理解した気がしました。
さらに東へ進みます。
梅园 へやってきました。
園内に咲いていたのは梅の花だったんだと分かりました。
ちょうど梅が咲く季節できれいに咲いていました。
梅の木を植える作業が行われていました。
もっと盛大な梅園にするようです。
ピンク色だけでなく、白色の桃の花も咲いていました。
最後にもう一枚。
13:40頃、東門に戻ってきました。
そして 游客服务中心 で預けていたスーツケースを受け取り、下の階に降りて外に出ると 武汉旅游集散中心 と書かれていました。
観光バスなどの駐車スペースがあり、団体旅行客の発着場所になっていました。
結局、黄鶴楼公園での滞在時間は約2時間30分で、ぐるっと一周したこともあり非常に長くなりました。
バスに乗って漢口駅へ
黄鶴楼を見た後は、もう漢口駅( 汉口火车站 )へ行く時間になってしまいました。
游客服务中心 付近から4~5分南へ下っていくと武珞路があり、すぐにバス停( 武珞路阅马场站 )を見つけました。
路線バスに乗って漢口駅へ向かいます。
黄鶴楼⇔漢口駅の移動は、地下鉄だと乗り換えがある上に歩く距離もそこそこあるので、バスが良いと思います。
2~3分で703路のバスが到着し、乗り込みます。
運賃は、今回も2元のところ割引があって1.6元(約27円)でした。
武漢長江大橋を通過する時の写真ですが、歩道が広いため川(長江)がほとんど見えませんでした。
バスはお世辞にもきれいとは言えないボロい車両でした。
ただ車内は空いていて、ほとんど渋滞に遭わなかったので良かったです。
14:30頃、漢口駅に到着しました。
この後駅の構内に入り、高速鉄道に乗ります。
【旅行記の続き】