ちょっと中国が気になる

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2019年 中国高速鉄道3,927kmの旅 2日目 ~vol.2 世界遺産・龍門石窟を観光~

龍門石窟について

龍門石窟は、河南省洛陽市中心部から南へ13kmほど行ったところにあります。
北魏の孝文帝時代(471-499年)に掘削が始められ、400年以上をかけて完成したそうです。

詳しい解説は苦手なので、リンク先の内容を参照して下さい。

www.cnta-osaka.jp

龍門石窟の入り口へ

バスが着いたのは、伊河という川の西岸にある西北区旅游中心の近くでした。
東岸にも东北区旅游中心という観光センターもありますが、順路的には西北区旅游中心から回るのが効率が良いと思います。

バス降り場から歩いていると、近くの商店の人から「ここで荷物預かるよ!」みたいな声をしきりにかけられましたが、無視して進みました。
きっと正規の手荷物預かり所くらいあるだろうと考えていました。

 

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ピンボケしてますが、敷地の入り口です。
月曜日の午前という事もあり、来ている観光客はまばらでした。
写真の奥の方に地図が置いてあるので、見てみます。

 

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西が上で、北が右になった地図です。
伊河を挟んで上側に西山石窟、下側に東山石窟・香山寺・白居易墓園が書かれています。
現在地は地図の右上、西北区旅游中心の付近です。

 

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チケット売り場(票务中心)にやって来ました。
ここから暫く歩いた先にある西山石窟の入り口にはチケット売り場が無いようなので、ここで買っておかなければいけません。
QRコードを読み込んでスマホ決済しようと思いましたが、たしか身分証の登録でパスポートの選択ができなかったので、普通に窓口でチケットを買いました。
料金は90元(約1,530円)でした。

 

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チケット売り場の建物の右奥に旅游中心があり、中に入って右手に手荷物預かり所(小件寄存)がありました。
スーツケースを預かってもらいましたが、預かり料は無料でした。
身軽になって、いよいよ見物開始です。

 

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10:28に景区入口にやってきました。
ここが西山石窟の入り口です。
写真の右に黄色の電動カートが見えますが、敷地が広いため、帰りに利用するのは良いと思います。

 

西山石窟の中へ

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いよいよ中に入ります。

 

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チケットの右上(西山石窟)のところに穴があけられ”入場済”となりました。
最先端のハイテク技術を追求する中国ですが、この辺りはアナログな仕組みでした。

 

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派手な提灯の飾りの中を通って進みます。
 

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龍門橋( 龙门桥 )が見えてきました。
風情のあるとても素晴らしい景色です。

 

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龍門橋の下まで来ました。
石仏群があるのはこの先です。

 

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と思ったら、また門が出現しました。
入口や門が多く、なかなかたどり着けません。

 

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ようやく石仏へ続く階段が現れました。
階段の上には「賓陽三洞(宾阳三洞)」があるようです。
さっそく行ってみます。

 

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賓陽北洞(第104窟)です。
中洞、南洞と組み合わさって三つの洞窟(賓陽三洞)になっています。
北洞の主像阿弥陀仏は高さが7.25mあるそうです。

 

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賓陽中洞(第140窟)です。
賓陽中洞は仏像が整っていて、装飾が華麗で、中国六世紀初期における北魏仏像の皇室風格の最も典型的なものだそうです。

 

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賓陽南洞(第159窟)です。
主像は高さ8.20mとのことで、堂々とした佇まいです。
先ほどの2つの主像と表情が違うことも確認できます。

 

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通路を歩いていると、壁にこのような小さな石仏をいくつも見ることができました。
時間の経過による劣化はあると思いますが、1,000年以上前にできた石仏がこのように残っていることは凄いことだと思いました。

 

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こんな急な階段もあります。
歩きやすいスニーカーを履いてきて良かったです。

 

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この上にある蓮花洞(第712窟)に行ってみます。

 

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柵から腕をいっぱいに伸ばして蓮花洞の中を撮った写真です。
特徴的なのは、天井の大きな蓮の花のレリーフです。
名前の由来になっています。

窟内には一立仏、左右に二弟子二菩薩、合わせて仏像5体あります。
高さ5.10mの主尊釈迦牟尼は裸足で低い蓮台に立ち、大きな袈裟を身につけていました。

 

奉先寺の大廬舎那仏は圧巻!

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西山石窟南端の奉先寺(第1280窟)までやってきました。
ここに龍門石窟最大の仏像があるため、それを見るべく急勾配の階段を登ります。

 

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通常写真には人が入ってほしくないのですが、大きさを実感できるよう敢えて人が入った写真を撮りました。
真ん中の主尊「大廬舎那仏(だいるしゃなぶつ)」は、全長17.14m、頭の高さ4.00m、耳の長さ1.90mだそうです。
規模感もさることながら、凛とした表情の中に威厳や優しさなど様々な印象が感じられます。
そのような表情を表現する彫刻の高等技術が唐の時代にあったんだと思い、とても驚きました。

一度は見ることをお勧めしたい石仏です。

 

【動画】龍門石窟 大廬舎那仏
(※クリックすると再生します)

 

橋を渡って東岸へ

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東岸へ渡るための漫水橋( 漫水桥 )が見えてきました。

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南門を出て橋を渡ります。

 

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漫水橋を進みます。
人が少ないので、自分のペース(速いペース)で進むことができます。

 

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11:20頃、東岸の礼佛台から対岸(西山石窟)の奉先寺を撮ってみました。
遠いですけど、さっき近くで見た大廬舎那仏が見えます。
また数えきれないくらいの無数の穴(石窟)も確認できます。

 

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それからまた少し歩くと、香山寺の近くまで来ました。
写真でも分かるように、階段が結構上の方まで続いているので、行くのを断念しました。

この辺りからは電動カートに乗って帰る人が多くなります(特に年配の人)。

 

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私はせっせと歩き続け、龍門橋までやってきました。
橋の真ん中辺りから南方向へ撮った写真です。
右手に西山石窟、左手の手前が香山寺、奥に東山石窟が見えます。

晴れていたんですが、霞んでいたので、写真の映りも何となく不鮮明です。

 

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同じ龍門橋から、今度は北方向へ撮った写真です。
橋にかかっているのは、鉄道橋です。
タイミングよく客車が通るのを見ることができました。

 

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龍門橋を渡り切る手前で、最初に通った西山石窟入口の方向を撮った写真です。
龍門石窟の見物もこれで終了です。
西北区旅游中心に戻ります。

 

関林廟に行くのを諦める

11:50頃に西北区旅游中心に戻りました。
私は歩くのが速い上に東山石窟・香山寺・白居易墓園はパスしたので、一般的な滞在時間(2~3時間)より短い1時間30分で戻ってきました。
手荷物預かり所で預けていたスーツケースを受け取ってバス停に向かいました。
計画ではこの後に関林廟(关林庙)に行くつもりでしたが、スマホの電池残量がピンチになったので洛陽龍門駅に戻ることにしました。
関羽を祀る場所は各地にあるので、また別の都市で行くことにしようと考えました。

 

旅行記の続き】

zhangge.hatenablog.com