ちょっと中国が気になる

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2019年 中国高速鉄道3,927kmの旅 3日目 ~vol.1 陝西歴史博物館へ行く(前編)~

3日目の朝

3月5日(火)、今回の旅行の3日目です。
西安では2日目を迎えました。
旅行が楽しくて、日本から遠く離れた西安の地でひとりぼっちなのに、ホームシックになる兆しがありません。

中国での朝は、CCTVの朝のニュース( 朝闻天下 )を楽しみにしています。
5:45に起きて、この日もニュースを見ながら出発の準備をしました。

 

午前中は陝西歴史博物館へ

午前中は大雁塔近くにある陝西歴史博物館( 陕西历史博物馆 )に行きました。
鐘楼からは、地下鉄2号線で南へ4駅の 小寨 Xiǎozhài 駅が最寄り駅になります。

www.sxhm.com 

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8:00にホテルを出発しました。
朝の鼓楼を眺めてから駅へ向かいます。

 

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鐘楼も見ておきました。
この日は少し曇っていました。

 

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鐘楼の北西にある広場の写真です。
スタバの右の方に、鐘楼駅へ繋がる出入口があります。
この時間帯は、逆に駅から職場に向かう通勤の人が多かったです。

 

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駅の券売機です。

 

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乗車口付近に 有序排队 yǒuxù páiduì(秩序立って並ぶ)、先下后上 xiānxià hòushàng(降りる人優先)とありましたが、まだまだ守られていませんでした。
それと、もしかしたらキャラクターの著作権も守られていないかもしれません。

 

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8:26に小寨駅に着きました。
駅の北東側に出るE出口から地上に出ました。

  

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駅から東へ徒歩で10分くらいですが、体力温存のため自転車で博物館まで行きました。
わずか4分ほどで博物館付近に到着です。
西側窓口に並ぶ人の列は、ほとんどできていませんでした。
春節も終わって平日なので、混まないようです。

 

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ここで、陝西歴史博物館の入館料について書いておきます。

  • 常設展覧(第一、二、三展厅)→ パスポート提示で無料
  • 大唐遺宝展も見たい場合 → 30元(約510円)
  • 唐代壁画珍品館も見たい場合 → 300元(約5,100円)

 

チケットの発売窓口は東西に分かれていて、

  • 西①、②窓口 → 無料のチケット発券窓口
  • 西③窓口 → ネット予約の発券窓口
  • 西④窓口 → 特殊人群窓口(老人、現役軍人など)
  • 東①、②窓口 → 大唐遺宝展のチケット発券窓口
  • 東③窓口 → 唐代壁画珍品館のチケット発券窓口
  • 東④窓口 → 団体窓口

となっています。
ちなみに、ネット予約は一度やってみたんですができませんでした。
身分証の登録の際に、パスポートでの登録ができなかったためです。

 

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私は大唐遺宝展を見たかったので、東①の窓口に並びました。
8:30から発売開始&開館と思っていましたが、冬季(11月15日から次年3月14日まで)は9:00からとなっていたため、20分ほど待つことになりました。

 

陝西歴史博物館の見学開始

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9:00の発売開始と同時にチケットを購入しました。
陕西ピンインShǎnxī ですが、博物館公式のアルファベット表記が Shaanxi となっていて、aが1つ多くなっているのは謎です。

 

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常設展覧の陝西古代文明展(第一、二、三展厅)から見学開始です。

 

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最初に藍田原人( 蓝田人 Lántiánrén )が出てきて驚きました。
約115万年前のものになります。
陝西省、歴史が長過ぎです。
この後、史前時期(約163万年前~紀元前21世紀)、周(先周:紀元前21世紀~紀元前11世紀、西周:紀元前11世紀~紀元前771年)の展示を見ましたが、見るのに30分以上かかるほど多くの展示物がありました。

秦(紀元前770年~紀元前207年)

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やっと秦の時代の展示に入りました。
秦の勃興から統一、滅亡の時期については諸説あるようですが、展示物の説明によると

  • 秦国:紀元前770年~紀元前221年
  • 秦朝(秦代):紀元前221年~紀元前207年

とのことです。

 

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当時の時代らしく、発掘された武器の展示が多かったです。
紀元前の時期の物がこんなに残っているなんて驚きです。

 

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秦始皇帝陵博物院にある武士俑と同じもの(西安市臨潼区秦始皇陵陪葬坑出土)の一部が展示されていました。

 

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秦が統一した時に、文字や貨幣も同じものになったことが説明されています。

ここまでが第一展厅でした。

 

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ここから第二展厅です。
時計は10:22でしたので、さっきのところで1時間以上見学していました。
漢の時代の展示を見学します。

漢(紀元前202年~紀元220年)

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日本では前漢後漢と分けられますが、前漢時代は都が長安に置かれました。
長安は、シルクロード開通後に東西交易ルートの起点として、東アジアの文明の中心になりました。

 

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歩いていると、人だかりができているところがありました。

 

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白い印が展示してあり、下にある鏡に「皇后之璽( 皇后之玺」と映っているのが分かりました。
展示の説明によると、材質や、持つところの様式や、文字などから、劉邦の妻・呂雉(呂后)が生前に使ったと推測されるそうです。
これまでに見つかった漢代の皇后玉璽はこれだけということなので、大変貴重な印章です。

 

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シルクの残片だそうです。
一目見ただけでは分からないですが。

この後に見た魏晋南北朝時代の内容は省略します。
隋唐時代からの内容は、次の旅行記で書きます。

 

旅行記の続き】

zhangge.hatenablog.com